ひらく学校

ヌールさんは、11歳でイラクから日本に移住。
通った小学校では、外国人学生がいなかったこともあり、理解はなく、授業は全く理解ができないまま友達とも会話することができない毎日が中学2年まで4年間も続いたそうです。そんな中で、お父さんからも、理解は、してもらえなかったそうです。なぜなら、お父さんのお仕事は、外国人相手にしていたため、話すことができない孤独とは、無縁だったそうで。

そんな孤独の中でヌールさんは、不登校という選択肢は知らなかったため、苦痛の中、通い続けたそうで、その中での唯一の救いは、ゲームだったとか。そのゲームは、自分で建物を立てたりするものだったそうで、「僕は、ゲームの中で、自分の理想の家族や、理想の世界を描いてその中で生きていた。」「学校でもいつもそのゲームの世界のことを考えていました。」と。そうしているうちに、転校することになり、新しい学校で、やっと理解してくれる先生や友達もできてきたらしいです。

そんなヌールさんは、違ってていいと。目の色もどんなことも。そして1人でもいいと。自分の時間なのだから、暗くなるのではなく、楽しんだらいいんだという考えて変わってきたそうです。
そう語ってくれる今の表情は、すごく明るく、孤独を耐えぬいて自分というものを大切に維持してきたことがその堂々とした姿となっていることがひしひしと伝わってきました。
人に対しては、3回は、許すそうです。その中で相手に自分の思いを伝えて、それで待って理解されないようなら離れると。
ヌールさんは、ご自身が生きづらかったからこそ人に対してもすごく優しいのですが、限度を超えた時には、きちんと自分も守るというその判断も、孤独の中を越えたからこその確固たる強さのような姿を感じました。
ヌールさんのお話は、会場にいた学生も深く頷いたり、心に響いたりした様子でした。

貴重な生のお話を聞かせていただきありがとうございました。ヌールさんの夢を追う姿を、みんなで応援しています☆

3/25 ONE ROOM 展示と販売

  • 2023.3.25.土曜
  • 活動紹介

ONE ROOM・・・自分の部屋でしていることを持ち寄る時間。
         発表・展示・販売どんな形でも自分のしたいことを。

イラスト・クッキー・ハンコ・Tシャツ・カンフー・紙芝居・切り絵・ネイル・刺繍・写真・竹細工・つまみ細工・ぬいぐるみ・立体折紙・ステッカー・キーホルダー

ひとりひとりの「好き」を好きなだけ作ってきたものが集まりました。
どの発表も、どの展示も本当にキラキラしてました☆

「あなたにとって〜は、どういうものですか?」という問いに、「無でいる時間」「自分を感じる時間」「日記」「今までの経験を盛り込むこと」などそれぞれのことばを聞かせてもらいました。
誰のためにとか、見せるためにとかでもない
「ただ好きだからー。」そんなただ好きを感じることは、こんなにも素敵なものなんだなぁとあらためて感じました。

それぞれの思いがけない『好き』をお互いに見るのもとても刺激的だったり新鮮だったり。普段会えないジャンルや多世代の人との出会いなどいろんな交流がありました。
好きな英語で司会をしてくれた高2の学生ボランティアさんも本当にすてきでした☆
みなさんの好きに触れさせて頂きありがとうございました♡そして、お忙しい中で、足を運んでくださったみなさん。そして、そして、準備、当日を含め手伝って頂いた地域のみなさんに心から感謝です。

生駒市主催学びの時間『ischool』とひらく学校の企画

日々、評価や効率などを求められることから離れ、自分の感じたことをゆっくり味わう時間を目的とした「週末スローライフ」が始まりました。
生駒市生涯学習課と連携し、これからの私たちに必要な学びは、何だろうか?ということを何度も話し合い、あたためてきた企画です。

人間の時間軸や価値観とは異なる自然のリズム。その自然の時間軸を感じることは、私たちにとって何かがきっと豊かになる気がしています。

「ただある自然」
ただそこのあることに触れる。
感じてもいいし、感じなくてもいい。
ただ、ぼーっといるだけでもいい時間。

ひらく学校の活動場所の一つ生駒市高山町の竹林。
360°竹の中で、自然にどっぷりと浸かれる空間での第1回目、レポートができました。

レポートは、こちらをクリックしてください。

しいたけの菌うち体験

  • 2023.2.26.日曜
  • 活動紹介

ひらく椎茸園は、竹林の中にあります。

椎茸に陽が当たりすぎて乾燥しないように、様子を見ながら竹の量を調節したり、湿気がこもりすぎないように、程よく風が通るように考えたりしながらの竹林整備をしています。椎茸は、菌を打って、だいたい2年で木の中全体に菌が回ることによりできる仕組みになっています。
昨年、5000個の菌を打った原木からなんと1年で第一号の椎茸ができました!そんな椎茸を見ながら、2年後の想いを馳せながら、椎茸の菌打ち体験が開始。

役割分担で、大人がドリルで穴を開けた中に、菌を入れて木槌でコンコン叩く作業、わりと小さいお友達が、とても素早く自然と協力する場面があちらこちらで。気づけば流れ作業になっていて50本の木は、あっという間に打つことができました。

今年の秋には、昨年の椎茸が少しずつ出てきそうな気配も。菌を打つことも、椎茸を収穫することもどちらも体験してもらい、自然との触れ合いができる場所を目指していきたいです。

暮らし彩る リースづくり

  • 2023.2.20.月曜
  • 活動紹介

フラワーアレンジメント講師、吉川眞実さんをお招きしプリザーブドフラワーで、暮らしを豊かにする視点を学びました。

お店で売っているものを実際に作りだす体験。見えないところでの下準備が肝心だとされるお花のお仕事。みんな初めてのワイヤリングという作業に最初は戸惑う姿も見受けられましたが、数をこなしていくうちに、すっかりその作業が好きになる方も〜。

「生きている花を生かすということ。」
自分のデザイン力などではなく、そのお花をどれだけ大切に想うことができるかが肝心なことを仕事を通して知りました。と体験談を語ってくださいました。


「出来上がる作品は、周りにどう評価されても自分は、一番好きでいてください。
それは、みなさんの気持ちが入って作られたものなので。」と、お花にとってもそして自分にとってもとても優しい価値観を伝えて頂きました。

そんな中でできたみんなのリースは、それぞれに個性が光る作品となりました。今日出会った目の前のお花や葉の形を感じ、そこに自分の感性をのせて出来たたった一つのリース。
「これからは、日常でお花を取り入れて暮らしたいです」「難しく感じたことが、最後楽しくなってよかった」など、いつもと違うものに触れて心が動いた様子が伝わってきました。

少し違った視点を知るだけで、心が豊かになり暮らしが彩られることをご自身の体験談から伝えてくださった吉川先生、心のこもった時間をありがとうございました。

生駒市在住のグラフィックデザイナーの平本久美子さんを講師にお迎えしました。

デザインのお仕事をするに至った経緯や、仕事についての向き合い方など、すごくオープンにお話いただき、思いもよらない展開などを聞かせて頂き、人がその仕事に就くまでの過程をお聞かせていただくことは、普段ありそうでなかなかなく本当に貴重な機会だなと感じました。

今回は、イラストを描くことが好きなみんなが集まってくれているので、好きから何か発展するとしたら〜ということを想定した時間で、平本さんがご用意してくださったのは、POPづくり。
そもそもPOPを作ることを普段なかなか考えないことなので、新しい視点にみんな熱心に耳を傾けていました。自分の好きなものをどのようにしたら、人に気づいてもらい、手に取ってもらえるのか。いろんな角度から物事を考える時間となりました。
言葉の選び方や色の見せ方など、少し変えるだけで見え方が全く異なり、表現の幅が豊かになることを感じました。

デザインの仕事の面白さを垣間見えた時間。
平本さん、学生目線でとてもわかりやすく伝えて頂きありがとうございました。

みんなのユニークなPOP。見ているだけで面白い!!

文章をたのしく書く講座

  • 2023.1.20.金曜
  • 活動紹介

講師に、NPO法人チュラキューブの中川悠さんをお迎えしての文章講座。

中川さんは、大学での講師業や自身の法人は福祉関連。また地域創生や地域と学生をつなぐコーディネーターなど幅広く活動されています。そんな中で、ライターさんとしても取材をしてそこから言葉を紡ぐこともされています。
今回は、そんな幅広く活動されている中川さんの視点で、文章を書くことの楽しさや、言葉の広がりなどをたっぷりと教えていただく贅沢な時間となりました。

まずは、言葉のクイズなどで、みんなの頭を緩めて解放の時間。その後に実際に少しずつ文章を長くしていくのですが、中川さんが「何でも書いていいんんですよ。人それぞれ感じることは、違うので、自分だけの表現で表してみてください〜」という中川さんの明るさの中でみんなは、安心して自分の世界に入ることができた様子で、最後のワークでは、みんな手が止まらないほど、言葉が溢れ出していました。

振り返りで、みんなの文章を発表した際、みんなの個性溢れる世界観がそこにしっかり存在していること、どんどんと自分に触れるような文章になっていることがとても印象的でした。

参加者のコメントでは、「自分がこんなに書けるとは思わなかった。」「自分でもいい文が書けたと思う」「書く楽しみを知りました」などなど、みんなイキイキと充実した時間であったことが伝わってきました。

みんなの個性を引き出して頂き、中川さんありがとうございました。

WSの次の日、受講した学生さんが書いてくれました。以前、受講してくれたグラフィックレコーディングのことをイメージして書いてくれたそうです。自分の感じたことを文章だけではなく、イラストとして残せるとより自分のものになりそうで素敵な記録です。

おもちつき

  • 2022.12.21.水曜
  • 活動紹介

🌲ひらく学校のおもちつき🌲

地域の方に、臼や杵などご提供して頂き、コツなどを伝授して頂き、そこに、いろんな年代の方との新しい出会い、そして1日の終わりには、みんなが家族のようなおだやかな一日。

やわらかいお餅にするには、ただ「ぺったんこ」とついたらいいだけではなく、要所要所のコツがあって、経験者の見事な手際の良さと力の入れ具合、リズム感に、若者も中堅もみなが脱帽〜。
3人で息を合わせてひとつのお餅をつき、1人がお餅をひっくり返すー。年齢関係なくそこに混ざり、いいものをつくるために、ともに息を合わせること。見ている人も掛け声での参加で、みんながひとつになるひとときが醍醐味でした。

その後、お餅を丸めるグループは、熱いうちに素早く丸めるのがコツでみんなの手が一斉にうごくのが、とても綺麗でー。それぞれにお餅ついたり、丸めたり、気のむくままに混ざり、その合間に食べて食べて笑って、笑ってー。
特に役割も決めていないのに、知ってる人知らない人も問わず、気がつけば、準備や片付けも自主的に動いているというすごく素敵な流れができていました。

昨年は、餅つき初めてで、不安そうに小さくなっていた学生が、今年は堂々と振る舞い、しっかりとみんなを支える側に回ってくれてる姿がとても頼もしく思え、また、最後の片付けでは、学生みんなが集まり寒い外での水洗いを最後まで懸命にしてくれる姿がありました。
学生たちの学校では見れない姿がたくさんあって、地域の方々も含め、みんなみんなが誰かのために一生懸命な姿がつながっているおもちつきでした。

竹林クリスマス

  • 2022.12.10.土曜
  • お知らせ

〈竹林ツアー〉

竹林ツアー今年最後は、クリスマス会🎄

「はじめからおわりまで」をコンセプトに、竹を切り、お米を炊いての竹飯。そして、お箸、器、コップも自分でつくる創作の時間。
それぞれ好みの大きさを模索しながら、必死に制作。お気に入りのものができると、みんな大事に抱えて、ご飯を炊けるのを待つ〜。
ただの白米が、こんなに待ち遠してく、こんなに美味しいのには、いろんな理由があるんだろうな〜と思います。自然の中。がんばったこと。共に喜び合える人とともに。などなどまだまだ他にも・・・

そして、音楽講師の松原あやなさんとの時間は、その日に会った大人も子どもも多世代混ざってのハンドベル体験。一音一音を紡いでクリスマスソング🎄ができるわくわくと即興のイキイキした感じが、竹林の中で凛と響く癒しの時間でした🎶
その後の鈴やタンバリンでのクリスマスソングの大合唱もすごく盛り上がりました〜⭐️

今回集まって頂いた30人は、親子連れ、学生、働き盛り世代、ご夫婦、シニアのボランティアさんと、ほんとに多世代。
その中で子どもたちは、のびのびと走り回り、誰の子かもはや関係ない感じで関わる学生、大人たちは、みんなで見守り、微笑み、まるで大きな家族のような空気が生まれていました。
共に作って、食べて、歌って、笑って、また食べて。自然と子どもたちの声に癒された時間となりました。

古民家暮らし

  • 2022.12.3.土曜
  • お知らせ

生駒市主催のまちの中で学ぶ「まちミル」で、ひらく学校として企画した『古民家の休日』。

寒い中、みんなで食べる豚汁。
マシュマロを焼くための竹串は、自分で竹を割って削ってつくるところから〜。
糸🧵つむぎ体験では、大人も子どもも夢中になり、手の感覚を頼りに、綿から糸へと紡いでいきます。どれも初めはうまくいかなくてもそのうち形ができはじめると、それぞれの顔が緩み、楽しむという領域へ。

ひとつのことをずっと楽しむ方も、いろんなものを全て体験される方も、そして、ひとつのことから自分のやり方を見つけて広げる方も。そして、土を掘りカブトムシの幼虫に心奪われる子どもたちも。普段は、ゲーム好きだという男の子も。
それぞれに好きなことを心のままに過ごすという、ゆっくりとした時間の流れ方でした。

それぞれに手を動かしてる中で聞こえてくる、今回の音楽は、ハンドパンの近田和久さんをお招きしました。やわらかい音色。そして、それに見事に反応して、混ざる鳥たち🦜の声。
築120年の古民家は、おばあちゃんちに来たような落ち着く空気があり、最後には、何家族かが混ざって「こたつ」に入ってたりして、大きな家族の集まりのようで、和やかなひとときでした。