ひらく学校

ヌールさんは、11歳でイラクから日本に移住。
通った小学校では、外国人学生がいなかったこともあり、理解はなく、授業は全く理解ができないまま友達とも会話することができない毎日が中学2年まで4年間も続いたそうです。そんな中で、お父さんからも、理解は、してもらえなかったそうです。なぜなら、お父さんのお仕事は、外国人相手にしていたため、話すことができない孤独とは、無縁だったそうで。

そんな孤独の中でヌールさんは、不登校という選択肢は知らなかったため、苦痛の中、通い続けたそうで、その中での唯一の救いは、ゲームだったとか。そのゲームは、自分で建物を立てたりするものだったそうで、「僕は、ゲームの中で、自分の理想の家族や、理想の世界を描いてその中で生きていた。」「学校でもいつもそのゲームの世界のことを考えていました。」と。そうしているうちに、転校することになり、新しい学校で、やっと理解してくれる先生や友達もできてきたらしいです。

そんなヌールさんは、違ってていいと。目の色もどんなことも。そして1人でもいいと。自分の時間なのだから、暗くなるのではなく、楽しんだらいいんだという考えて変わってきたそうです。
そう語ってくれる今の表情は、すごく明るく、孤独を耐えぬいて自分というものを大切に維持してきたことがその堂々とした姿となっていることがひしひしと伝わってきました。
人に対しては、3回は、許すそうです。その中で相手に自分の思いを伝えて、それで待って理解されないようなら離れると。
ヌールさんは、ご自身が生きづらかったからこそ人に対してもすごく優しいのですが、限度を超えた時には、きちんと自分も守るというその判断も、孤独の中を越えたからこその確固たる強さのような姿を感じました。
ヌールさんのお話は、会場にいた学生も深く頷いたり、心に響いたりした様子でした。

貴重な生のお話を聞かせていただきありがとうございました。ヌールさんの夢を追う姿を、みんなで応援しています☆