ひらく学校

今年最後の竹林ツアーは、のんびりとしたランチと演奏会でした。

竹にパンを巻きつけてやく竹パン。
火を囲み、一期一会のみなさんとほのぼの喋りながら、ゆーっくりとパンを焼いていく時間。徐々にパンが膨らみ、いい香りがして、焼き目を好みでつける。
オーブンだとその工程は、感じれないけれど、手動で焼くとその過程を楽しめることと、そして自分の感覚を頼りに淡々とする時間がとっても心地よいのです。

焼きたてのパンでまずは、お腹を満たして、そしてその後は、ハンマーダルシマ奏者の稲岡大介さんの演奏会。(ピアノの元になった楽器だそうで。)とても、神秘的な音色で、竹林を背景に光も注いでいて、そんな中での音色は、ココロも満たされていく時間でした✨

子どもも大人もブランコにのり、年齢も普段のことも何も関係ない。ただ人同士という隙間だらけの関係。その風通しのよさは、自然を目の前にした一つの個というのみでした。

クリスマスソング🌲をはじめ、どの曲もとても素敵な演奏をして頂いた稲岡さん、そしてご参加のみなさま、本当にありがとうございました✨

次は、2月に椎茸の菌打ちです。とびっきり美味しいご飯を考えてお待ちしています☆

おにぎり部 稲刈り

  • 2023.10.19.木曜
  • 活動紹介

『おにぎり部🍙』の稲刈りでした。
秋、黄金に輝く田園風景が続く生駒市高山町で今年も稲刈り体験を開催しました。
まずは、みんなで稲の間を歩くことからー。

秋晴れの下で、四方黄金色に囲まれる体験は、なかなかないとても幸せな気持ちになれる場所なのです。そして、大人も子どもも稲刈り初めての方も多く、みんな真剣に農家さんのお話を聞き、スタートしました。

何気ない稲を束ねる動作など、慣れている農家さんがすると簡単に見えても自分たちでするとなかなかうまくいかないのですが、それでも終わり頃には、みんなすっかり農家さんのようにテキパキと慣れてきた様子でした。小学生たちやもっと小さいお友達もみんなが無心になって稲を刈り進めていました。

そして、最後はみんなで揃ってバケツリレーのように稲を運んでいくのですが、年齢関係なくみんなで一列になり、協力して働けることがとても心地よく達成感のある時間となりました。その後、みんなでカカシを運び、新米でのおにぎりを食べたりと爽やかな秋のひとときでした。

ひらく米粉

  • 2023.5.26.金曜
  • お知らせ

生駒の米粉ができました!!

生駒市高山町の綺麗な水からできた美味しいお米、ヒノヒカリの米粉です。
パンやお菓子などのスイーツは、もちろんチヂミやお好み焼きなど、一つあれば何でもできます☆ 何より美味しく、しつこくないのに、腹持ちはいいというお米の魅力がたっぷりです。
アレルギーの方にも米粉のものは、食べれたり。

食事の洋風化による米離れや、稲作の後継者不足も進む中、田んぼが荒地になるという現実がいよいよ見えてきました。
そんな中で、農家さんから1500キロのお米を寄付頂いたのです。
何か農業の発展のために変換できたらと、思いついたのが米粉でした。
美味しく、健康で、そして、米粉を使うことにより農業の支援にもなる米粉。
その米粉の巡りで、他の野菜など、地産地消ができたらいいなと思っています。

また、「スローライフ」として、子どもも大人も一緒に土に触れ、自然の中でカラダを動かし作物を育てること、また共に食べるご飯は、本当に大切な時間。

子どもたちの未来に、心が豊かになる「食」を☆

4/29「木を伐るを観る」

  • 2023.4.29.土曜
  • 活動紹介

久住林業の久住さんと歩く森での時間。

森でのお仕事は、いろんな価値観があり、その中で久住さんは、建材用の木を育てたり伐ったりする分野ではなく、森の巡りを考えて、人とつなぐために木を伐るということ、「森との暮らし」を軸にお仕事をされている方です。
木を伐るということは、どんなことなのかをいろんな視点からお伝えいただきました。

王寺、陽楽の森での森散歩で、木の特性や、森の成長段階のお話を聞き、普段私たちが見ている森にもいろんな段階があることを知りました。木の種類により、陽当たりを好む木、好まない木など、いろんな木が存在し、それらが成長し衰退し、そうするとまた別の種類が入れ替わって成長していくそうで、1本の木を伐ると、その周りの陽の当たり方を通し環境がまるで変わるとのこと。

伐った後に、この森は、どのように変わっていくのかを考えながら、自然の流れに逆らわぬように次世代につなぐためにはー、と森の声を真摯に聞き、向き合うお仕事なんだということが伝わってきました。

「この仕事は、1年で結果を出すようなことではないんです」と久住さん。それは、木のお仕事に限らず、目の前のことだけでは判断ができない世界に私たちも生きているはずなのに、ついつい目の前の見える結果を求めたりする気持ちが存在していることを、久住さんのお話から改めて感じました。
そのお話を聞いて学生さんは、「僕は、もっとゆっくり歩んでもいいんだなあという気持ちになりました」と自分の心からの言葉で伝えてくれたことがとても印象的でした。

また、久住さんが目指しておられるのは、暮らしの中で森が特別ではなく、森が共にあること身近にある『森ある暮らし』という生き方。森や木のこと、自然の巡りを普段から感じれる生活は、いろんな視点の広がりがありこれからの豊かな生き方の一つである気がしました。結果は、自分が生きてる間に見れないかもしれない。それでもその仕事が好きで、そのことばかり考えるそんな久住さんの生き方は、自然にとっても、そして自分や周りの人にとっても、とてもやさしい想いでした。
久住さん、ありがとうございました。

アジア学院訪問報告会

  • 2023.4.20.木曜
  • 活動紹介

生駒市と連携して学びを提供しているischoolでの「週末スローライフ」を始めるにあたり、アジア学院での実践をひらく学校代表の町矢が1週間学んできた報告会を、out of schoolで行いました。

アジア学院は、栃木にあり世界から有機農法を学びに集まる場所です。
自給自足率が90%という、自然な循環を大切にした生活が実践されています。
そこは、消費だけの現代の社会とは異なり、みんなで共に役割を分担しながら生産をすることが、心の豊かさにつながっていることが実感できる場所でした。

ここでの共通語は、英語で、張り紙や日本人同士でいるときも英語で会話するなど、まるで留学に来ているような感覚になる日本にいながら貴重な経験ができる場所でした。

報告会当日は、現地とオンラインで繋ぎ、リポートしてもらいました。


out of schoolでの報告会→動画は、こちらをクリック

アジア学院の情報は、こちらをクリック

生駒市主催学びの時間『ischool』とひらく学校の企画

「週末スローライフ」vol.2  〜お米の時間〜

日々、評価や効率などを求められることから離れ、自分の感じたことをゆっくり味わう時間を楽しむ週末スローライフ。

第2回目は、お米の時間軸を感じる時間。
何気ないけど意外と知らないお米のこと。
「一体、ひとつのおにぎりで何粒のごはん粒があるでしょう?」
「一粒から、稲に成長して、何粒のお米ができるでしょう?」
年に一回の田植えが始まる直前の今、みんなで頭の中が、🍙だらけ、お米のことばかりを感じる時間となりました。

その時のレポートが、生駒市のischoolのサイトからアップされました。

レポートは、こちらをクリック。

竹林レクチャー

  • 2023.4.8.土曜
  • 活動紹介

「竹を切りたくて」ということで、1人で初めての生駒に来てくれた学生さん、そして「体を動かしたい」と参加してくれた学生さんも。また、京都や奈良からは、ボランティアとして駆けつけてくれる方々も〜。

それぞれのペースで竹と向き合い、伐採する竹林整備体験。

切り倒した山積みの竹を、みんなでバケツリレー方式で運ぶと、あっという間。それぞれに「これ重たいですよ」など伝言ゲームのように次の人を配慮しながらの作業は、チームワーク、連帯感が感じられて、最後には、綺麗になった竹林を見てみんなで達成感も味わうことができました。

初めての人とでも、共に同じ目的に向かって作業することは、自然と親近感を覚えるような時間でした。レクチャーを受けて、竹を切ることにすっかり慣れた2人の学生さんは、今度は、ボランティアで竹林整備に関わってくれるそうです〜。

自然の中でカラダを動かし竹林を綺麗にすることは、とても清々しい一日となりました。

生駒市の広報誌「いこまち」の取材の中で、代表町矢が対談させて頂きました。

竹林や森林の整備活動をして町の緑を次世代に繋げる活動をされている「宝の里」代表の磯貝猛さんと、生駒市にある「花のまちづくりセンターふろーらむ」でガーデナーとしてお庭の手入れをはじめ、地域の子どもさんに花に触れることで心を豊かにする「植育」の活動をされているお二人とのお話の機会を頂き、2時間があっという間でした。

自然についてのそれぞれの想い、そして何よりも次世代により良いものを残すために今自分たちのできることを、まずは自分で始めたいと思う気持ちが重なり、大変有意義な時間となりました。

どの世代も混ざりながらそれぞれの魅力を感じれる関係性があることが、お互いにとって活かされることとなり、とても豊かな日常につながることを感じました。

広報いこまちは、こちらをクリック (対談8〜9ページ)

カメラおさんぽ  

  • 2023.3.29.水曜
  • 活動紹介

先週、満開の桜の中、カメラマンの前川さんをお招きしての写真を楽しむ時間でした。

「日常こそがかけがえのないもの」として、日常を大切にしている前川さんの価値観に触れると、写真を撮る時の景色の見え方がぐーんと広がり、また、自分の感じたことを生き生きと切り取ることができる魔法をかけて頂いたようでもありました。

おさんぽ撮影会の後、みんなで鑑賞してみると、ひとりひとりが何に心が動いたのかが、どんな観点でその景色を切り取ったのかなど、その方の感性が写真から溢れ出てました。
写真を見るだけでいろんな世界観が体験できるような感じでした。

「ファインダーを覗くことは、自分に触れること」と前川さんがおっしゃっていたように、目の前にあるものを通して「自分を感じる大切な時間」「今と向き合う時間」になった気がしました。

視点の広がりを感じる時間、前川さんありがとうございました。

ヌールさんは、11歳でイラクから日本に移住。
通った小学校では、外国人学生がいなかったこともあり、理解はなく、授業は全く理解ができないまま友達とも会話することができない毎日が中学2年まで4年間も続いたそうです。そんな中で、お父さんからも、理解は、してもらえなかったそうです。なぜなら、お父さんのお仕事は、外国人相手にしていたため、話すことができない孤独とは、無縁だったそうで。

そんな孤独の中でヌールさんは、不登校という選択肢は知らなかったため、苦痛の中、通い続けたそうで、その中での唯一の救いは、ゲームだったとか。そのゲームは、自分で建物を立てたりするものだったそうで、「僕は、ゲームの中で、自分の理想の家族や、理想の世界を描いてその中で生きていた。」「学校でもいつもそのゲームの世界のことを考えていました。」と。そうしているうちに、転校することになり、新しい学校で、やっと理解してくれる先生や友達もできてきたらしいです。

そんなヌールさんは、違ってていいと。目の色もどんなことも。そして1人でもいいと。自分の時間なのだから、暗くなるのではなく、楽しんだらいいんだという考えて変わってきたそうです。
そう語ってくれる今の表情は、すごく明るく、孤独を耐えぬいて自分というものを大切に維持してきたことがその堂々とした姿となっていることがひしひしと伝わってきました。
人に対しては、3回は、許すそうです。その中で相手に自分の思いを伝えて、それで待って理解されないようなら離れると。
ヌールさんは、ご自身が生きづらかったからこそ人に対してもすごく優しいのですが、限度を超えた時には、きちんと自分も守るというその判断も、孤独の中を越えたからこその確固たる強さのような姿を感じました。
ヌールさんのお話は、会場にいた学生も深く頷いたり、心に響いたりした様子でした。

貴重な生のお話を聞かせていただきありがとうございました。ヌールさんの夢を追う姿を、みんなで応援しています☆