ひらく学校

みる・なぞる

  • 2022.9.6.火曜
  • 活動紹介

画家の黒瀬正剛さんとともに、描く題材を探しに、ちょっと変わった散歩から始まりました。黒瀬さんは、決して町の風景や何かの構図をみるわけでもなく、地面を見たり、普段絶対に通りすぎる壁を見たり。黒瀬さんが案内してくださるのは、さまざまな「線」でした。年月が重なってできた雨の「しみ」や、壁の「ひび」、「木に自然にできている傷」。そして、通りかかった鳥や蝶々が飛んでいる軌道をなぞって「線」を見つけたりと、今まで見ていなかった世界があったことに気付かされました。

散歩の後は、その線を自分を通し、紙にのせていく時間。
「世界は、どこもアートなんですね」と参加してくれた高校生は、視野が広がった様子を自分の言葉で伝えてくれました。
みんな、思い思いに自分だけが見つけた見え方を表現する姿は、とてものびのびと自由な時間でした。