ひらく学校

SOREZORE ~それぞれの見方〜

  • 2022.8.26.金曜
  • 活動紹介

SOREZORE 第1回 それぞれ

第1回目「それぞれの見方」ディスレクシアの三﨑大志さんと、パラクライミング日本代表の濱ノ上文哉の対談が終わりました。

「それそれの見方」ということで三﨑さんには、普段どんな風に見えているのかを、ホワイトボードに書いてもらったのですが、中国語でもない、韓国語でも見たことのない文字が出てきて参加者の皆さんもびっくりしたように注目していました。三﨑さんは、いつもそんな中で暮らしているため文字が多く並んでいると文字酔いするそうとか。また、ディスレクシアの方は、文字を認識するのが遅いことが特徴のようで、一枚の書類を見たときに、そこに書かれている文字は一瞬では認識できず、焦点を絞って1文字ずつ見ようとしたらやっと見えてくるのだとか。ですので、板書や読む速度が遅くて学習についていけなかったりするとのことでした。

一方、濱ノ上さんの見え方のお話は、実際に視力のお話ではなく、障害や物事をどのように見ているかといった話で、『蛍光灯は、そもそも点滅しているものが人の目には、一定して光ってるように見えるし、また、ナメクジには、違う見え方をしているし、コウモリは、そもそも目が見えないし〜。そう考えると世界の生きている動物、生き物、人間で考えると人の見え方だけが、一般的なのではなく思えてー。そうなると僕は、今回は、その一般的な方では、なかったけど、その世界を楽しもうかなと』という物凄く、深い価値観に触れ、自分達の当たり前が揺さぶられて広い世界に開放される感覚になりました。その他、日常で海でSAPを楽しんだり『やりたいということは、やりたいと行ってみる』など、今の自分を悲観するでも諦めるわけでもなく、受容してそして楽しむという姿に、説得力があり勇気や希望をたくさん頂きました。

お2人ともユーモアたっぷりで、オープンに何でも話してくださり、会場は、笑いと、頷きと、障害への理解と、勇気とで溢れていました。

なかなか、障害のある人方に聞けない事、お互いに相手を思い話すことで、お互いの見え方が様々な方向へ広がることを感じる時間になりました。

三﨑さん、濱ノ上さん、本当に貴重で、そしてとても楽しい時間をありがとうございました。